早く孫の手か靴べらになりた〜いっ

2009年06月18日

記事提供:海外書き人クラブ

 「組み合わせの妙」とか「意外な取り合わせ」いう言葉はあるが、「いくらなんでもこれはないだろうと言える」のが、「孫の手&靴べら」。「孫の手と靴べらを一本の棒の両端につけたもの」である。

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孫の手&靴べら全図。金色のチェーンが泣かせる




 こういう「合わせ技一本」的な便利商品はたいていの場合、何らかの説得力がある。たとえば、「栓抜き付きワインオープナー」なら、どちらもアルコールを飲むために用いるもの。「とりあえずビール!」で飲み始めるときも、「じゃあ、そろそろワインに……」と途中で換えるときにも、これ一本で事足りるのであれば、物忘れの常習者である酔っ払いでも安心だ。「アラーム機能付きラジオ」なら、寝室に置いておけば、ラジオを聴きながら寝て、朝はアラームで目覚めることができる。ラジカセから各種AV機器に至るまで、「面倒な接続はせずに簡単にダビングできる」という理由がある。
 ところが、「孫の手&靴べら」は、二つ合わせて何が便利なのか、意味不明なのだ。箸にも棒にもかからないのだ。孫の手の反対側に、肩たたき用のボールをつけるのはわかる。靴べらの場合、反対側に「服の埃落とし」をつけるのならわかる。だが……。
 まあ、確かに家の中でも土足で、靴を脱ぐのはベッドに入るときとかシャワーを浴びるときだけという人も多いオーストラリア。靴をはくのも、背中をかくのも、おそらくベッドルームで行うという共通項はないわけではない。でも、足のにおいがしみついていそうな靴べら部分を持って背中をかくのも、逆に背中の垢や脂汗がしみ込んでいそうな孫の手部分を持って靴をはくのも、気持ちがいいものではないと感じるのだが。
 この中途半端さ、なんとなく「半魚人」を連想したのは私だけか? いや、靴べらだけに「妖怪人間ベムベラベロ」か? そう言えばどっちつかずの商品のくせに、孫の手の形状が妙にリアルなのも、不気味だ。

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孫の手部分のアップ。ホラー映画の小道具に使えそう!?




[海外書き人クラブ・柳沢有紀夫・情報]

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