携帯電話として人気を博している「i Phone」。
南アジアの島国・モルディブ共和国でも、世界に例をならい、消費者の間で1、2位を争うほどの人気機種となっている。街のカフェでも、あちらこちらで手に入れたばかりのi Phoneをお披露目しているビジネスマンの姿に出会う。
街中にある携帯電話の販売店
「携帯電話はやっぱりi Phoneがいいよね」と満足顔
さてその「i Phone」、アメリカ合衆国ではAT&T Mobility、日本ではソフトバンク、ヨーロッパではO2、T-Mobile、orangeなどと、独占販売できる契約会社が決められているのは周知のとおり。モルディブには、2つの携帯電話会社・ディラーグとワタニヤがあるが、各社ともi Phoneの独占販売権は持っていない。
ディラーグ
ワタニヤ
ところが、携帯電話販売店のスタッフは、「i Phone?普通に使えるよ!」と、にこやかに答える。そう、モルディブでは独占販売契約電話会社が無くともi Phoneが不自由なく使えるのだ!?
「おススメはi Phoneだよ」とスタッフ
実はこれ、ディラーグとワタニヤ各社でも使えるようにと、携帯電話の販売店が、“販売前にi Phoneをプログラミングし直して販売”しているのだ。改造天国のモルディブでは、特に裏商法というわけでもなく当たり前の販売方法なのである。
ちなみに販売価格は、8GBで9万円程度、16GBで13万円程度となっている。
ディスプレイされているi Phoneの販売価格は16GB(左)が112,000円、8GBが103,500円
携帯電話販売店の入り口にデカデカと貼られた
「i Phone 新入荷」のポスター
さらにコピー天国でもある同国は、新しくパソコンを購入した際、まず半数以上は「正規のOS」ではない。しかも、ソフトはコピーされたものが、街中のソフト販売店で300〜1000円程度で売られている。オリジナルソフトの購入は極めて難しい。政府関係の事務所内でさえ、“正規OSではない”パソコンに、“コピー”ソフトをインストールして使われているのが常である。このような状況が普通とされている国なので見落としがちだが、正規ではないため、当然、OSやソフトのサポートは受けられない。それを知らずに購入してしまい、泣く外国人もいるようだ。
CD、DVDショップ。
映画、音楽、ゲームなどと一緒に
パソコンソフトも販売されている
[海外書き人クラブ・朝比奈 正・ビジネス]