仕事をしないように努力する

2009年02月11日

記事提供:海外書き人クラブ

ギリシャ人はできるだけイヤなことはしないで済むようにあらゆる努力(?)をしている。企画書の提出期限、プレゼンなどが迫ってきても、全く準備を始めない。机の上も書類が積んだ積んだ状態…。しかし本当にギリギリの段階になると狂ったように仕事をしだし、本番ではバッチリOK。とにかく要領がよく本番に強い。準備万端なのに本番のプレッシャーにヨワイ日本人と正反対だ。
 
 しかしそれを言うと皆、口を揃えて意外なお答え。「ギリシャ人はあれやれ、これやれって言われるプレッシャーにヨワイんだ。だからあんまりせかされると何にもできなくなっちゃうんだよ」...繊細なんだか図太いんだかさっぱりわからない。
 また「ボスに企画案が早くできたなんて言おうものなら、あれこれイジられて仕事が増えるだけ。最初から計画的にやっているのさ」とうそぶくギリシャ人もいる。これはちょっと納得。最初からいい案を出しても上司やクライアントは文句をつけたいものだ。クレームをつけてこそいいものができると信じている。
 
 とにかくイヤなことをできるだけしないようにして、生活を楽しむ。紺碧のエーゲ海リゾートとしてセレブにも人気のギリシャ。アテネの都心からでもクルマやトラムで30分ほどいけば、青く透き通った水のビーチがひろがる。5月から10月までは十分泳げるが、ギリシャ人は「できるだけ何度もビーチを楽しまねば」という強迫観念さえ感じているようにみえる。どんなに仕事が残っていようと17時退社、フライングで16時半頃からオフィスは空っぽ。ビーチに向かう車線は大渋滞だ。

 アテネで仕事をするドイツ人の友人曰く「日本人やドイツ人は仕事をするために生きている。ギリシャ人は生きるために(少し)仕事をしている」。ギリシャ人と日本人、足して半分に割ればベストなバランスなのだが...。しかし古代から哲学者アリストテレスが徳論で説いていた。「中庸の精神というのが最も優れており、かつ難しいのだ」と。



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都心からでも約30分で美しいエーゲ海のビーチにたどり着ける






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16時半に早々と退社した人の机...「カオス(混沌)」はギリシャ語だと納得してしまう






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17時には完全にもぬけの殻となったオフィス...ずいぶん急ぎの仕事があったはずなのだが...





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平日の17時すぎなのにパラソル&デッキチェアは空きがない。皆、何の仕事をしてる人なのか...





[海外書き人クラブ・有馬めぐむ・ビジネス]

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