食へのエネルギーが中国を支える。

2009年09月08日

記事提供:青山武祐

中国人は実によく食べる。量のことではない。食べている時が多いのだ。
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私は時々、社内の部下の様子を見て回る。誰かが何かしら食べている。ドライフルーツ、ナッツ類、饅頭、月餅、チョコレートといったものから、中国独特の香辛料を利かせた肉や漬物。

パソコンのキーボードが隠れるほど置いているつわものもいる。

  初めのうちは珍しくて、もらっては食べてみた。そのうちに、わざわざ私の部屋にまで持ってきてくれる親切な部下も現れだした。甘いものも多い。私の体重がじわじわ増えている原因はここにもある。
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  最近は見回りをしても極力もらわないようにしている。断るのは悪いと思ったが、そうも言っていられない。何しろ部下は70人もいる。

  通訳のアシスタントを通じて、「これ以上太ると困るから」とアナウンスしてもらっている。

  それに、まあ、そんなに飛びつくほど美味いわけではない。中には遠慮したい味や食感も多い。どんな合成着色料や保存料を使っているのかも判らない。ずいぶん食べてしまったのだけれど。
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  一年中歩行者天国の南京東路を散歩すると、この手のお菓子、おやつ系を専門に売る店が大賑わいとなっている。
  この道はもちろん日本の観光客や欧米人も一度は訪れるのだが、圧倒的に中国国内からの観光客が多い。みなさんお土産にするらしい。

  おそるべきエネルギーを傾けて買い込んでいる。
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  この様子を見ていると、上海の熱気は地元上海人ではなく、上海を舞台に活動する地方からの中国人が醸し出すのだと良く判る。

  私の部下でも性根を据えて頑張るのは地方の人間だ。上海人はたしかに頭はいいのだけれど、大人しく、ひ弱に見える人材が多い。言い訳が多くて、働き方が甘いから、という理由で上海人の男を極力雇わないようにしている会社もあるらしい。

  間食大好き系の部下が、お昼にスープの出前を頼むと言うので便乗してみた。選んだのは鴨の各部位をトッピングした春雨のスープ。7元(100円)。
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  親切なことに、黒酢と辛み調味料が付いてくる。すべてが中国独特のごく薄のビニール袋に入っている。ここで抵抗感を持ったら先へ進めない。かまわずにすべてを容器にあけて食べる。なかなかいける。

  部下を覗くと、デスクの上に家から持ってきたバナナを置き、お母さんが作ったという辛い漬物をかじり、タッパから小さな肉野菜炒めを取り出して、出前のワンタンスープを食べていた。
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  なるほどなあ、そうきたか。長生きするには一日に何種類もの食物を摂るといいとか。部下はしっかり実践している。

  これで3時になる頃には、何かしらお菓子系を頬張っているのだ。そして過度な残業もせずに帰る。

  間食、おやつを含めて日に何度も、何種類も食べ、ストレスを抱えない。
  今、上海を牽引役に中国の平均寿命はすごい勢いで伸びている。

[青山武祐・中国]

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